ベトナム旅行で必ずと言っていいほど出会う「ベトナムコーヒー」。その独特な甘さと濃厚な味わいに、初めて飲んだ人は驚きとともに虜になることも少なくありません。この記事では、ベトナムコーヒーの歴史、特徴、人気のアレンジレシピ、そして現地のカフェ文化まで、たっぷりとご紹介します。

☕ ベトナムコーヒーとは?その起源と歴史

ベトナムにコーヒーが持ち込まれたのは19世紀、フランス植民地時代。宣教師たちがアラビカ種を導入しましたが、高温多湿な気候では育ちにくく、代わりにロブスタ種が普及。病害に強く、生育も容易なロブスタ種はベトナムの農業に適していたため、全国に広まりました。

今ではベトナムは世界第2位のコーヒー豆生産国。ロブスタ種に限れば世界一の生産量です。その強い苦味と濃厚な味わいは、まさにベトナム流の美学といえるでしょう。

🌿 ベトナムコーヒーの特徴と味わい

ベトナムコーヒーの特徴は、なんといってもその濃厚さ。ロブスタ種の豆を金属フィルター「カフェ・フィン」でじっくり抽出し、たっぷりの練乳(コンデンスミルク)と合わせるスタイルが一般的です。

  • 深煎りのロブスタ豆による力強い苦味
  • 練乳の甘さとの絶妙なコントラスト
  • とろみのある飲み口と、見た目の美しさ
  • カフェインが強めで満足感あり

この甘さと濃厚さが、デザート代わりに飲まれるほどの人気の理由でもあります。

🍨 バリエーション豊富なアレンジコーヒーの世界

ベトナムでは、コーヒーのアレンジも大胆かつ個性的。以下では、人気&注目のアレンジコーヒーを紹介します。

1. 練乳コーヒー(Cà phê sữa)

ベトナムアレンジの王道。濃厚に抽出したコーヒーに練乳をたっぷり加えた甘くまろやかな味わい。暑い日に氷を入れてアイスで楽しむのが定番スタイルです。

深い苦味と、練乳のとろけるような甘さのバランスが絶妙。デザート感覚で飲める人気メニュー。

2. ヨーグルトコーヒー(Cà phê sữa chua)

ヨーグルトの酸味と練乳の甘さ、濃厚なコーヒーが三位一体となった驚きの組み合わせ。意外なバランスがクセになると話題です。

冷たくして飲むとデザート感覚。果物をトッピングしたり、グラノーラを加えるのも◎。

3. エッグコーヒー(Cà phê trứng)

卵黄、練乳、砂糖を泡立てたクリームの上に、熱々のコーヒーを注ぐ濃厚な一杯。まるでティラミスのようなデザート風。

ハノイが発祥で、冬に特に人気。温かさと甘さで、心まで溶ける味わいです!
※エッグコーヒーはホットが多い印象ですが、写真のようにアイスも注文できます!

4. ココナッツコーヒー(Cà phê cốt dừa)

ココナッツミルクとシャーベットを合わせたクリーミーなコーヒー。南国感満載で、リゾート気分にもぴったり。

ホーチミンのカフェでは夏の定番メニュー。アイスクリームを加えればデザート度MAX!

5. アボカドコーヒー(Cà phê bơ)

完熟アボカドをブレンドした濃厚スムージータイプのコーヒー。驚くほどマッチする甘みとコクが特徴で、健康志向にも人気。

食物繊維・ビタミン・脂質を含むアボカドと、コーヒーのカフェインを同時に摂取できる栄養系ドリンク。

※ハノイで飲んだのですが、写真が見当たらないため文字のみでの説明になり申し訳ございません…
 ベトナムに行く際はぜひ探してみてください!
 僕が実際に飲んだ店ではチョコソースもかかっていて美味しかったです!

6. 塩コーヒー(Cà phê muối)

👆真ん中のラテっぽい飲み物です!甘さと苦さにしょっぱさを加えるという斬新な発想…。しかも美味しいという…。

練乳+少量の塩を加えたユニークな一杯。塩気が甘さを引き締め、苦味をよりまろやかに感じさせてくれます。

元はフエ地方のローカルスタイル。味覚のコントラストが繊細で、じっくり楽しみたい一杯。

🏙 現地のカフェ文化とコーヒー体験

ベトナムではコーヒーは単なる飲み物ではなく、人々の生活のリズムを作る文化そのもの。朝のニュースとともに、昼下がりのおしゃべりに、夜の読書のお供に、いつでもコーヒーがあります。

特にハノイやホーチミンでは、古民家を改装したレトロカフェや、路地裏の隠れ家風カフェ、Instagramで話題になる映え系カフェなど、多彩なスタイルが展開されています。

小さな椅子で路上に座って飲むスタイルも、ベトナムの風情そのもの。現地ならではのゆるやかな時間が流れます。

🎁 お土産に最適なベトナムコーヒーブランド

旅行中に見かけたら、ぜひチェックしてほしい人気ブランドがこちら:

  • G7(Trung Nguyên):手軽に飲める3in1タイプで、練乳の甘さがしっかり。空港でも購入可。
  • Nescafe Café Viet:インスタントながら濃厚で、現地風味をよく再現。
  • Vinacafe:定番ブランド。ブラック派にも甘党にも対応可能。

どれも日本でも通販で購入できるので、おうちでベトナム気分を楽しめます。

✈️ まとめ|一杯のコーヒーでベトナムに浸る

ベトナムコーヒーは、ただの飲み物ではなく、歴史・文化・アイデンティティを内包する豊かな存在。その濃厚な味わいに身をゆだねれば、ベトナムの空気、人々、街の記憶がふわりと蘇ることでしょう。

旅行中には、ぜひローカルカフェで一杯のベトナムコーヒーを。甘さに癒され、苦味に目覚めるその瞬間、きっとあなたもこの魅力に取り憑かれます。


☕ベトナムの旅と味は、まだまだ続く。

今回紹介したベトナムコーヒーの魅力は、旅の一部にすぎません。ホーチミンやフーコックなど、各地にはまだ知られていないグルメや文化が息づいています。

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