道後温泉で心身を癒した後、私は今治へと足を延ばした。
目的は二つ──「今治タオル本店」と「タオル美術館」。
どちらも、今治が誇る“タオルの聖地”として知られる場所だ。
温泉の余韻をまといながら、肌触りの良いタオルに包まれるような旅が始まった。
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今治ってどんな街?
愛媛県今治市は、瀬戸内海に面した港町。しまなみ海道の四国側の玄関口としても知られ、サイクリストの聖地としても人気が高い。だが、今治のもう一つの顔は「タオルの町」。国内シェア約60%を誇るタオル産地であり、品質基準を満たしたものだけが「今治タオル」として認定される厳格なブランド管理がなされている。
今治タオル本店で“触れる”と“仕上げを知る”体験


まず訪れたのは「今治タオル本店」。
白を基調とした洗練された建物に足を踏み入れると、そこはまるでタオルのギャラリー。
王道の純白タオルから、柄入りのデザインタオル、ホテル仕様のふかふかタオルまで、種類の豊富さに圧倒される。
特に印象的だったのは、タオルの肌触りを実際に試せるコーナー。
手に取った瞬間、ふわりと空気を含んだような軽さと柔らかさが指先を包み込む。
これが「今治タオル」か──と、思わず声が漏れた。
そして本店の奥には、タオルの“仕上げ工程”を学べる展示がある。
ここでは、裁断・縫製・検品といった最終工程がどのように行われているかを、
実物の道具や工程説明とともに知ることができる。
特に印象的だったのは「吸水性試験」。
タオルの上に水滴を落とし、5秒以内に吸収されるかどうかを確認するというもの。
これをクリアしたものだけが「今治タオル認定マーク」を得ることができる。
品質へのこだわりが、目に見える形で伝わってきた瞬間だった。
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タオル美術館で“織る”と“感じる”を深める

次に向かったのは「タオル美術館」。
今治市郊外にあるこの施設は、タオルを“アート”として楽しむことができるユニークな空間だ。
だが、ここでの真の魅力は、タオルがどのように作られているかを“製造工程”として学べることにある。
糸から織りへ──ジャカード織機の迫力
館内の製造エリアでは、実際に稼働している織機を間近で見ることができる。
高速で動くジャカード織機が、縦糸と横糸を交差させながら、タオルの模様を織り込んでいく様子は圧巻。
機械の音、糸の動き、そして織り上がっていく布地──すべてが生きているようだった。
スタッフの方の説明によると、織りの密度や糸の太さによって、肌触りや吸水性が大きく変わるという。
今治タオルが「ふわふわ」で「すぐに水を吸う」理由は、こうした織りの技術に支えられているのだ。
工場の空気を感じる──リアルな現場感





この美術館の魅力は、単なる展示ではなく、実際に動いている機械を見ながら工程を学べること。
糸が織られ、タオルが形になっていく過程を、目の前で体感できるのは貴重な経験だった。
また、工程ごとに設置された解説パネルも丁寧で、初心者でも理解しやすい構成。
織機の種類や織り方の違い、糸の素材による風合いの変化など、技術的な側面もわかりやすく紹介されていた。
タオルがアートになる瞬間──コウペンちゃんとのコラボ展示

製造工程を学んだ後は、タオルを使ったアート作品の展示へ。
訪問時には、期間限定で「コウペンちゃん」とのコラボ展示が開催されていた。
館内には、タオルで作られたコウペンちゃんの立体作品や、癒し系のイラストがちりばめられた空間が広がっており、まるでキャラクターの世界に入り込んだような感覚だった。
限定グッズの販売コーナーもあり、ファンにはたまらない空間。
タオルという素材が、キャラクターの世界観と融合し、
アートとして昇華されている様子は、今治ならではの感性を感じさせた。
色と質感のインスタレーション

館内には、壁一面にタオル生地を並べたインスタレーションもあり、
色彩のグラデーションや質感の違いを視覚的に楽しむことができる。
触れることができる展示も多く、五感を使ってタオルの魅力を体験できるのがこの美術館の特徴だ。
旅の終わりに──今治は“五感で楽しむ”町だった
道後温泉の余韻を胸に、今治で過ごした一日は、まさに五感で楽しむ旅だった。
触れて、観て、知って、感じる──そんな体験がぎゅっと詰まっていた。
今治タオル本店では“触れる”感動と“仕上げを知る”学びを、タオル美術館では“織る”工程と“感じる”癒しを。
それぞれが旅のピースとなり、心に残る一枚のタオルのように、日常を優しく包んでくれる。
次に訪れるときは、しまなみ海道を渡ってサイクリングも楽しみたい。
今治は、何度でも訪れたくなる町だ。
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